料理風景

世界の漬物

花の写真  日本人の和食に欠かせない付け合わせといえば、多くの人が真っ先に漬物を思い浮かべるのではないでしょうか?そもそも漬物とは、塩・味噌・しょうゆ・ぬかなどに野菜をつけたもののことです。日本各地にはさまざまな漬物があり、もちろん世界各国にもあります。

漬物は英語で訳すとピクルスといい、マクドナルドのハンバーガーに挟まっているキュウリのピクルスを連想する人も多いはずです。欧米ではキュウリニンジンなどの野菜を塩や酢で漬けたピクルスがよく食べられています。ハーブやスパイスを多用しているため個性的な味が特徴です。このように日本の漬物と海外の漬物はだいぶ違いがあります。そこでここでは、各国の漬物事情について迫っていきましょう。

日本の漬物

 漬物は手軽に野菜の栄養分を採れるご飯のおかずのため、日本の食卓には欠かせません。イモ類を除く野菜のほとんどを漬物にすることができ、漬けることでアクや苦みが抜けるのでおいしく野菜を食べられます。

また、野菜の中で最も栄養がある皮やヘタの部分も丸ごと食べられるため健康面においてもとても効果的です。生の野菜と遜色がない、もしくはそれ以上に効果が期待できる漬物は、最高の加工法と言っても過言ではありません。ちなみに日本の漬物で代表的なものは、たくあん・福神漬・らっきょう漬けなどが挙げられます。

ドイツの漬物

 ドイツの漬物の定番は、キャベツを使ったザワークラフトです。名前はドイツ語で酸っぱいキャベツを意味していて、キャベツを塩漬けにして乳酸発酵させています。ドイツでは料理のお供に欠かせないおかず。

メインの肉料理のボリュームもそうですが、添えられているザワークラフトの量も半端じゃありません。フランスではシュークルートと呼んでいて、ドイツに近いアルザス地方の名物になっているようです。

韓国の漬物

 韓国料理でおなじみのキムチは、白菜・大根・キュウリなどの食材を塩漬けにした後唐辛子やニンニクで味付けをして発酵させます。スーパーでも販売していますが、ご家庭で作る人も少なくありません。とくに11月下旬から12月中旬は「キムジャン」というキムチ作りシーズンです。

一家総出の大仕事になるので、昔はキムジャン休暇やキムジャンボーナスを出している企業もありました。キムチの種類は約200種類あるとされていて、白菜キムチやカクテギ(大根キムチ)、ヨルキムチ(大根の葉を使った夏の定番)が有名です。

インドの漬物

 インドはアチャールと呼ばれている漬物があります。野菜や果物をマスタードオイルや唐辛子で漬けこんでいるもので、インドの食卓に欠かせないおかずです。

また、フィリピンには青いパパイヤの漬物があり、こちらはアチャラと言われています。インドの漬物の名前と似ていると思いませんか?どちらもポルトガル人によって伝えられたペルシャの漬物が起源とされているようです。

北アフリカの漬物

 モロッコを始めとする北アフリカの料理に欠かせないのは、レモンを塩漬けにしているプリザーブレモンという漬物です。

一ヶ月ほど発酵させるとレモンの皮が柔らかくなるので、丸ごと漬けることができます。モロッコの代表的な料理のタジンやクスクスなどにも使われていて、穏やかな酸味がいいアクセントを与えてくれるでしょう。