料理風景

日本人には考えられない!スペインのお米スイーツ

花の写真 国が変われば食べものの調理法や位置づけもがらりと変わります。日本では主食として欠かせないと考えられているお米も、フランスでは野菜のくくりに入っているそうです。ですが特に驚くような米料理はありません。

むしろ日本人にとって信じられないような米料理は、パエリアなど米料理の発達したスペインにこそありました。他国に比べてスイーツはべったり、とことん甘くする傾向にある彼の国は、お米さえもお菓子に用いるようです。

スペイン人はミルク粥が大好き!?お米を使った甘い食べもの

 魚介を使ったもの、野菜と肉をふんだんに入れたものなどスペインの代表的な米料理パエリアは種類が豊富です。日本でもずいぶんと知名度が広がりましたし、食べたことがある人も多いのではないでしょうか。

ですが、パエリアのようなおいしい米料理がある一方で、日本人の多くが「苦手」という、米を使ったものがスペインにはあります。アロス・コン・レチェというお菓子で、簡単に言うと牛乳で煮た甘いお粥です。

甘くないお米しか食べない日本人にとって砂糖やレモン、シナモンスティックをくわえたミルク粥は受けつけない味でしょう。しかも冷やしてから食べますから、炊きたてのご飯が当たり前の方々にはさらにハードルが高くなります。

米をデザートと主食の両方に使う理由は?スペインの地域別特色

 いったいなぜパエリアのような普通の米料理がありながら、スイーツとしても米を使おうという発想になったのか疑問に思うかもしれません。しかし、それぞれの料理が生まれた場所を知っていれば納得できます。

パエリアはスペインのバレンシア地方発祥の料理であり、この地方ではお菓子に米は使いません。ヌガーやチョコレートがけのイースターエッグなどがスイーツとして食されており、甘いミルク粥は一般的ではないそうです。

そして問題のアロス・コン・レチェは、一般にはアンダルシア地方で生まれたものと考えられています。この地方はタパスと呼ばれる小皿料理が生まれた地とされており、パエリアのような米メインの料理は見当たりません。

先入観で決めつけると損するかも?意外とおいしいミルク粥

 つまり、米を前菜に食べる習慣がないからこそ、お菓子として使うという発想が生まれたと考えられます。ですがパエリアはカタルーニャ地方でも食べられていますし、もしかすると別の理由があるのかもしれません。

何にしろ、アロス・コン・レチェが日本人にとって抵抗感を覚える食べものだという事実に違いはないでしょう。ただ、先入観さえなくせれば甘くおいしい普通のお菓子ですので、気に入る方も多いはずです。

海外の料理というのは、一見すると奇妙でまずそうに見えるものもたくさんありますが、勇気をだして口にしてみると大丈夫なものも少なくありません。ですから甘いミルク粥も、偏見を捨て一度食べてみてはどうでしょうか。