料理風景

イタリアにも蕎麦はあった!?冬に食べたいピッツォッケリ

花の写真 スパゲッティ、タリアテッレ、カッペリーニ、ラザーニャ、コンキリエなどパスタには多種多様なものがあります。しかしセモリナ粉をはじめとした小麦粉で作られる点では同じであり、パスタと言えば小麦粉のイメージがあります。

しかしイタリアのロンバルディア州、ヴァルテッリーナ地方という場所には蕎麦粉を使ったパスタがあるそうです。少し太いきし麺のようなパスタ「ピッツォッケリ」は、どのような味でどういう時に食べられるものなのでしょうか。

アルプスの山々に囲まれた寒冷な土地で生まれた蕎麦パスタ

 ヴァルテッリーナ地方は、アルプス山中のスイスに近い場所にあるところで、美しい山々に囲まれた観光地です。高級なハムやおいしいチーズ、広大な自然で育まれたリンゴなどがある、食の宝庫でもあります。

ですが、もともとは寒くやせた土地であったため、小麦の栽培には向いていませんでした。おかげで蕎麦を栽培することになり、必然的に蕎麦粉を使ってパスタを作り食べるようになったのでしょう。

蕎麦粉のパスタは「ピッツォッケリ」と言い、すこし太めのきし麺のような形をしています。イタリア料理にくわしい方でしたら、ぶつ切りのタリアテッレと言えばわかるかもしれません。基本的には冬に食べられるものだそうです。

一地方の料理だったが、今では日本でも食べられる?

 配合は日本の二八蕎麦と同じと言われていますが、むかしは蕎麦のみで作っていました。食べる時はジャガイモやチリメンキャベツなどと一緒に茹で、チーズを加えたあと、ニンニクとセージで香りづけしバターで和えるそうです。

もし現地で食べたいのでしたら、ヴァルテッリーナ地方に行くと本格的なものが食べられるでしょう。ただ、ピッツォッケリ自体は現在では名物料理としてかなり有名なので、乾麺でよければスーパーでも売っています。

また、日本でもイタリア料理の店はかなりありますので、パスタ専門のイタリアンやメニュー豊富な店ならば、もしかしたら置いてあるかもしれません。おそらく現地とは違い、日本ならば年間通してメニューにのっているはずです。

自宅で作るならアレンジもあり?ピッツォッケリを味わおう!

 他に自宅で作るという手もありますが、忠実に再現したいのなら食材を集める時に多少こだわらないといけません。まずパスタを作る際、蕎麦粉は日本のもので構いませんが、小麦粉はセモリナ粉にしないと本場の味が出ないでしょう。

さらにチーズも「ビット」や「タレッジョ」など北イタリア原産のものを使うとより本物に近い味になります。ですが、チーズをはじめキャベツやジャガイモは、現地で冬に食べるからこそ入っている具材です。

せっかく色とりどりの野菜が年中食べられる日本なのですから、自分なりのアレンジを加えてみると面白いかもしれません。きっと普通にペペロンチーノにしても、蕎麦のパスタというだけで未知の味が体験できるはずです。