料理風景

あのチーズが実は!?ミモレット熟成の恐怖!

花の写真 フランス原産のミモレットは、日本でもよく見かけるチーズです。オレンジ色に濃い味、そして独特の固さをもつものと言えば、ほとんどの方はわかるでしょう。ワインのつまみやサラダの具材としても使え、家庭でも重宝します。

しかし、その多くは外皮をなくした状態、真空パックされて市販されているものですから、大元の形を見たことがある人は日本にはあまりいないでしょう。実はミモレットは、ある虫を使って熟成させたチーズだそうです。

ダニがおいしくしたチーズ!?ミモレット熟成の秘密

 からすみのような、カット後のミモレットを目にしたことはあるかもしれません。ですが多くの方が、薄茶色の穴があいた外皮を見たことはないはずです。この、まるで月のクレーターのような外皮にこそ熟成の秘密があります。

実はミモレットとは熟成の際にダニを用いており、表面にあいた穴とついている粉はチーズをかじった跡です。そして基本的に、ダニは生きたまま外皮についており、時間をかけてより熟成させていきます。

長い時間をかけるほど、ミモレットの外側は固さを増し、味も濃くなっていくそうです。また、ダニのついた皮は食べても特に害はないとされています。ただ、おいしくないと言われていますので無理して食べるものでもありません。

チーズの味に関わる存在!おいしくするためには虫が不可欠だった

 よく知らないと「虫がついているなんて汚い!」と思ってしまうかしれませんが、ダニの存在はチーズのよしあしを知るうえで大切な要素です。むしろ、おいしいミモレットが食べたいのなら、外皮をチェックすることは欠かせません。

ダニは高い温度になると死滅してしまうため、生きているということは一定の温度を保って熟成されているミモレットの証です。さらに虫が活発に動いているということは、合成保存料などを使用していないことも示しています。

ミモレットに限った話ではありませんが、チーズなどの発酵食品の多くは微生物の活動を利用して作られていますので、おいしく熟成するためには手間ひまかけた、自然に近い良い環境を整えることが欠かせません。

本物のミモレットが食べたいなら、ぜひダニがついたものを!

 一見して気味が悪かったり、口にしたくないと思ったりするような要素も、人々の舌を満足させるのに必要なことだと言えます。ですから、おいしいミモレットを食べてみたいのなら、ダニの生きたものを探してみるといいでしょう。

基本的に一般のスーパーでは、安さや効率を優先しているため売っていません。見つけたいのならチーズ専門店に行く必要があります。梱包をしておらず、チーズを切りだす前の状態、塊で販売しているところが望ましいでしょう。

しっかりと熟成されたナチュラルチーズは独特のおいしさがあります。店によっては試食させてくれるところもあるので、色々と食べ比べるのもいいかもしれません。通い続ければ、自分好みのチーズを見つけることもできるでしょう。