料理風景

感覚の違い

花の写真 特に日本料理では、隠し味をさまざまな料理で使用します。だしをとる場合でも昆布と煮干しといったように、複数の違った風味を持ったものを混ぜ合わせることによって、より複雑な味わいを生み出します。基本的に日本人は複雑な味わいや風味を好みますので、さまざまな料理における隠し味という文化が発展したといえるでしょう。ほんの少しのコクや微妙な風味を敏感に感じ取ることのできるグルメな日本人にしかわからないこだわりですので、海外の人から見ればこれも奇妙に感じてしまうかもしれませんん。

カレーにチョコ?

 近年流行した隠し味の一つとして、カレーに少しだけチョコを混ぜるといったものがあります。辛いカレーと甘いチョコレートという一見奇妙な組み合わせですが、これが加わることによってカレーの風味が微妙に変化し、コクが増します。単体で食べると気づかないかもしれませんが、食べ比べてみるとその差は歴然です。これと同様にインスタントコーヒーをカレーに入れるといった隠し味もよく知られています。これも微妙な変化ですが、コクが加わり、より深みのある味になります。

だしを多用する日本人

 日本人はさまざまなものからだしを取って利用するという食文化を持っています。劇的に味が変化するわけでもない上に、手間や時間がかかってしまいますので、こういった文化を持たない海外の人から見れば、これも奇妙な風習に感じられるかもしれません。しかし、日本人の感覚からすればこれは味に大きな影響を与えるものです。

 感覚によっても食文化は大きく変化してきます。その国の文化や風習の中で暮らしてきた人にしかわからない感覚も存在します。その場所で、そこで暮らす人にしか理解されることのない食文化も存在していますので、自分に理解できないからといって、奇妙な食べ物であると決めつけるのは避けるべきでしょう。