小麦粉よりも身体にいいかも?インド料理のお米クレープ
クレープと言えば、フランス発祥の小麦粉で作る甘いお菓子です。日本でもチョコバナナなどを入れた露店のものから、クレープリーで食べる本格的なものまであり、専門店ならばそば粉のクレープも売られています。
しかし、お米でできたクレープを食べたことがある方はあまりいないのではないでしょうか。米からできていると聞けば、日本で新たに作られたものと考えるかもしれませんが、実は南インドでむかしから愛されている食べものです。
クレープと言えば、フランス発祥の小麦粉で作る甘いお菓子です。日本でもチョコバナナなどを入れた露店のものから、クレープリーで食べる本格的なものまであり、専門店ならばそば粉のクレープも売られています。
しかし、お米でできたクレープを食べたことがある方はあまりいないのではないでしょうか。米からできていると聞けば、日本で新たに作られたものと考えるかもしれませんが、実は南インドでむかしから愛されている食べものです。
最近になってインド料理店にもバリエーションが出てきましたが、ひとむかし前まで日本にあるほとんどの店が北インド料理を専門とするものでした。ナンを主食とし、タンドールチキンなどを食べられるところが北インドです。
健康ブームなどをきっかけに注目されはじめた南インド料理は、日本人が思い浮かべるインドのイメージとはだいぶ違います。主食は豆や米を使ったものが多くあり、カレーも野菜中心のさらさらとしたものが基本です。
そして南インド料理には「ドーサ」と呼ばれるお米から作ったクレープがあります。一番有名なのは玉ねぎやジャガイモ、スパイスなどを挟んだマサラ・ドーサでしょう。ぱりぱりしたクレープとほくほくしたイモの食感が楽しめます。
ドーサは軽食や昼食に食べるものであり、店でセットを頼むとサンバルというスープやチャツネ(果物や野菜をペーストにしたもの)と一緒に供されるのが普通です。ドーサはボリュームがあるので、一つ食べれば十分お腹も満たされます。
また種類も豊富で、前述のマサラ・ドーサだけでなくオニオン・ドーサやチーズ・ドーサなどがあり、日本では何十種類と用意している店もあるそうです。中には黒砂糖で甘くしたものもあるので、お菓子としても楽しめるでしょう。
ドーサはお米と少量の豆からできているので、小麦粉や砂糖を使ったクレープよりおそらく身体にいいはずです。具材も大半がヘルシーなものですので、ダイエットや健康に気をつかう女性にとっても嬉しい食べものと言えるでしょう。
インドは宗教的な理由もあり、むかしからベジタリアン向けの料理があります。特に南インド料理は野菜を使ったものが多く、こってりした北インドのものに飽きた方にとっては、あっさりとした味わいがとてもおいしく感じるそうです。
また、現在でも多くの日本人はインド料理と言えばどろどろとしたカレーを連想する人がほとんどです。おかげで南インド料理に連れて行くと驚く方も少なくありません。友人を誘って行けば、きっと喜ばれることでしょう。
さらに、南インド料理店の中にはビリヤニという米料理が食べられる店もありますし、ドーサ以外にも色々な料理があります。インドにも色々な食べものがあることを実感したいのなら、ぜひ一度足を運んでみてはどうでしょうか。