料理風景

バター入りが常識?チベットで愛飲されている「チャ」

花の写真 海外で一般的に「茶」と呼ばれティータイムにだされるもののいくつかは、日本でも浸透しました。紅茶やコーヒーは海外に負けないぐらい種類も豊富にあり、喫茶店などで多くの方が日常的に飲んでいます。

ですが、チベットで飲まれているお茶は今の日本でも中々見かけることはありません。チベット人には欠かせず、噂によれば一日に50杯以上も飲んでいるというお茶は、いったいどのようなものなのでしょうか。

中国のお茶はバターと塩を入れた特製品!

 中国のチベットでは一日のあいだに何十杯とお茶を飲むそうです。同じものを何十杯も飲む、というだけでも普通の人にとっては驚くべきことですが、実はさらに信じられないような事実があります。

何と、チベット人が愛飲しているお茶とは「バター茶」というものだそうです。主に中国などで生産された、緑茶を蒸して圧縮したものを淹れ、ヤクという牛のバターと塩を加えることでできます。

ツァンパという食品を作る時にも用いるもので、広大なチベットに生きる遊牧民にとっては欠かせない物だそうです。似た味のものは日本にはなく、日本人にとっての「お茶」というイメージからは大きくかけ離れているでしょう。

味はこってり?上等なものになるとしつこさが増す!?

 バター茶と聞くと、乳製品が入っているのだからミルクティーのようなものを想像する方もいるかもしれません。しかし実際はバターがしつこくこってりとしているので、あまりおいしく感じないでしょう。

茶にチーズを入れた方が上等とされているそうですが、チーズによりいっそうしつこくなっています。おかげで普通のバター茶よりも飲みにくくなっているそうです。

バターのくどさが駄目だという方がいる一方、他では味わえない不思議な味が気に入り、病みつきになる方もいます。結局のところ、おいしいと感じるかは人によって違うので、自分で飲んでみるまではわからないでしょう。

生きるために不可欠のお茶!栄養源でもある飲み物

 ただ一つ知っておいて欲しいのは、バター茶は他の茶と違い嗜好品ではないということです。水分補給としてはもちろん、栄養を補い消化を助けるためにあります。野菜が少なく、乾燥地帯に住むチベット人にとって重要なものです。

さらに客人をもてなすという意味でも必要不可欠であり、また身体を温める効果もあるので寒さも多少和らぎます。つまり生活の一部として存在しているものですので、味がどうあれ、もしふるまわれたのなら素直に飲みましょう。

バター茶に限らず、チベット料理はシンプルな味付けのものが多いです。というのも、チベット自体がもともと豊かな土地ではないからでしょう。お茶を何杯も飲むという習慣も、もしかすると生きるための知恵なのかもしれません。